仏 壇
ぶつだん
「お仏壇」というと、死や死者を連想しがちですが、本来お寺がご門徒の依り処であるように、家族の依り処であり家庭の中心となるべき場所です。
「うちはまだ死人がいないから仏壇は必要ない」とよく聞きますが、死者を祀るところではなく、浄土真宗のご本尊である「阿弥陀如来」をご安置する場所がお仏壇です。
まずもってお参りしやすいところがベストです。恭しく立派な部屋に安置しても、足が遠のいては本末転倒です。
もちろん結構です。住宅事情に合わせてお選びください。ご本尊だけ置けるタイプのものもあります。
入魂式などと依頼されることもありますが、ご本尊に魂を入れたり抜いたりはできません。新たにご本尊をお迎えしたという「入仏式」をおつとめします。それをしないからまだお参りできないということもありません。
古いお宅になると、何代にも亘ってのご先祖をたくさんの位牌に残されてることも少なくありません。ぜひ「過去帳」に書き写して下さい。1冊にまとまりますし、そもそも浄土真宗では位牌を用いません。
生花は切らさずお供えしましょう。お参りするときに、ろうそくをつけ、お香(お線香)を焚きます。いただきもの(果物やお菓子)などは、まずお供えしてからいただきましょう。毎朝のお仏飯も忘れずに。