法 要
ほうよう
浄土真宗での法要は、亡くなった方のためにする、いわゆる「供養」という意味で行うのではなく、身近な方を失う悲しみを機縁として、今生かされている「私」が、自らのいのちの有りようについて深く考えていく、仏縁としておつとめいたします。
故人の面影を偲びながら、仏さまの教えに触れ、また故人の声なき声に耳を傾け、そのもの言わぬ教えに学んでいただきたいものです。
法要をいとなむ際には、早めに日時をお寺と相談の上決定してください。当日は、皆さま法要時刻前に余裕をもってお揃いいただくようお願いいたします。
・令和6年の年回忌しらべはこちら→年回忌早見表
年回忌法要としては、一般に以下のものが営まれます。
1周忌(1年目)
3回忌(2年目)
7回忌(6年目)
13回忌(12年目)
17回忌(16年目)
23回忌(22年目)
27回忌(26年目)
33回忌(32年目)
50回忌(49年目)
地方によっては若干習慣の違いがあるかもしれません。
また、年回忌に当たってなくても、あるいはご命日でなくても、一座経という形でおつとめできます。ご相談下さい。
何かと忙しいご時世です。ご命日ピッタリでなくとも、仕事や学校の都合に合わせ、多少前後しても結構です。「命日より先にやるのはいいが、遅れるのはダメだ」と聞いた、とよく言われますが、決してそんなことはありません。
ご家族だけでおつとめされる方も多いですし、場合によってはご近所や仕事関係でお付き合いのあった方をお招きする方もいらっしゃいますし、これといった決まりはありません。あまりお気になさらなくて大丈夫だと思います。
故人を記載した過去帳をお持ちください(万が一忘れても取りに戻らず「忘れた」とお伝えください)。あとはお花や果物、お菓子などお持ちいただければ、お供えしておつとめいたします。ですが、お供えは必須ではありません。
礼服の方が多いようです。が、ご家族だけでおつとめというような場合は、平服でも差し支えありません。いずれにしても「念珠」をお忘れなく。できれば「式章」も。
心配しないでください。よくあることです。思い出したらお寺にご相談を。決して叱ったりしません。また、バチがあたったり、故人が化けて出てくるようなこともありません。
しないこともないのですが、どんなご事情があってのことかお訊きすると思います。檀那寺の住職が気に入らないから、なんていう理由ではお引き受けしかねます。